2019年11月15日(金)から2日間、山梨の富士吉田の方へ訪ねました。
富士吉田は日本有数のハタオリ街として、様々なメーカーの生地を織ってきました。しかしバブル以降発注が激減し、下請けだけでやっていけず、自らブランドを発信することで再興した街です。その紆余曲折や、現在では補助金なしで自走している姿など、沖縄の工芸業界に参考になる事例がありそうと視察へ行きました。
富士山駅に着くと、その中に「ハタオリマチ案内所」があります。そこは富士吉田の織物に関する歴史や商品案内など、情報発信を行っています。そしてとてもお洒落。自治体の観光案内所とは違うブランディングされた素敵な施設でした。
私たちの目を引いたのが「ヤマナシハタオリトラベル」というブランド。これは地域の機織り屋さんが12団体集まり、商品を開発しているのが特徴です。また常設のショップも富士山駅ビル内に設けており、産地で直接見て、触れて、買うことができます。
このスキームは沖縄でも活かしたいところです。
次の会場はもう10年続く産官学連携の事業「フジヤマテキスタイルプロジェクト」から「ハタオリ大学展」です。東京造形大学と富士吉田の繊維企業のコラボで生み出された商品を披露していました。商品のレベルだけではなく、陳列などのディスプレイもとてもクリエイティブな会場でした。
また外部とも連携しており、当日はD&DEPARTMENT とのコラボレーションで「ハタオリ大学 meets D&DEPARTMENT PROJECT」が同時開催されており、話題作りや商品のクオリティ追求など、見習う箇所が多くありました。